ケニア入国に際し、ビザの代わりに電子渡航認証(eTA:Electronic Travel Authorization)の申請・支払いが必要となりました(約32.5USD)。

シミエン国立公園横断レポート(再掲)

四日目 ギーチェ二泊目.

IXY777時に起きたら朝食はパンケーキでした。今日は宿の移動はせずに高度順応のためイメット・ゴーゴーという愉快な名前の丘(写真)への日帰りハイキングだけが主な予定。頂上へ登ってみれば360度を見渡せる絶景。遠くには目指すべきラス・ダッシェン山も見えたので断然気分もアガります。ランチ前にはテントに戻り、午後は本を読んだりビールを飲んだり休憩にあてました。夕方には村から女性がやってきて豆の焙煎、グラインド、そして試飲という所謂コーヒーセレモニーを見せてくれました。さすがコーヒー豆の発祥の地ですね。

五日目 3,620m.

IXY99今日は6時間かけてチェネックという場所まで歩くちょっと長い日。7時半に出発してから谷に向かってどんどん下りて行き、そこからラバが踏み固めたラバの歩幅の溝に沿って歩き続けます。ランチは再び圧力鍋で作ってくれたペンネ。昼食後も3時間歩いてやっとキャンプ場に到着。キャンプ場の横はメイン道路でトラックは通るわ、村人はゲラダヒヒを追い払うために走るわ、賑やかな場所でした。夕食は子羊の(たぶん現地調達)ローズマリー風味。デザートはカスタードケーキでした。

六日目 3,200m.

IMG_2904このキャンプは水が豊富なのでお湯をいっぱい沸かしてもらって数日ぶりに体を拭いてさっぱりできました。ここから先は車もあまり通らない登山の最終局面です。気合いを入れて出発したものの、4200mまで登ってから(写真)2800mの谷底まで下りていく途中で右足の靴ずれが悪化してきて泣きそうになりました。ようやくメイン道路と村に辿りつき、商店でコーラを飲んでちょっと休憩。人なつっこい子供らに癒されたのもつかの間、再び獣道を下って行き、雨季は渡れなくなるという川原を裸足になって歩き、それでもまだ着きません。同行者に遅れること30分、這うようにしてようやくアンビコキャンプに到着。9時間半って歩き過ぎと違いますか?明日の出発が早いので8時にはテントへ退却。明日はキャノンの一眼レフは置いて行くことを決めたのです。

山頂アタック.

IXY11713時に起きると夜半から降り続いた雨が止んでいて神に感謝しました。防寒のために全ての服を着込んでストックを手に4時に出発。石だらけの道をヘッドライトの明かりを頼りに歩くのは予想以上のストレス。ラバや付近の農民がどんどん私を追い抜いて行くので情けなくなります。日が高くなってからも延々歩くとお花畑の向こうに連なる三つの丘が見えてきます。そのひとつが自称アフリカ第四の頂き、ラス・ダッシェンなのです!

IXY124最後の部分は荷物を置いて身軽になって岩にしがみついて登っていきます。登頂は9時頃。世俗的な看板はありませんがやはり周囲の景色は見ごたえがあります。尾根の向こうの隣の丘のほうが高く見えるのはあなただけではありませんのご安心を。携帯していた小型GPSをチェックすると4,530メートル。あれ?アルーシャのメルー山より低いじゃん。アフリカでは白黒はっきりつけないほうがいい場合も多いので、疑問はそのままにしておいて10時過ぎに山を後にしました。

八日目 トラック利用.

IXY106二日間お世話になったアンビコキャンプに別れを告げて、車が来れる村までひたすら歩きます。日陰もなく前夜から体調を崩したこともあり、この午前中が一番きつかったです。村では数日前にも会った子供達が迎えてくれたのですが応じる元気がこちらに無くって悪かったね。本来は景色を楽しみながら午後も歩く予定だったのですが、私の病状をガイドさんが見て急遽地元の人しか乗ってはいけないトラックの荷台に乗せてもらってチェネックまで戻りました。

九日目 ゴンダールへ.

IMG_3008今日は車でゴンダールへ帰るだけの日。バファリンと熱さまシートのおかげで熱が下がりビールを飲めるまでに回復しました。近くの子供と遊んでいるとランドクルーザーが到着。登山本部のあるデバルクまでの道端には黄色いひな菊。9月の後半にはこの花を燃やして真の十字架を探す祭り、メスカル祭が各地で開かれます。今回お世話になったコックとスカウトさんに再開を誓ってから山を後にしました。

Was there on 2012-09-09