ケニア入国に際し、ビザの代わりに電子渡航認証(eTA:Electronic Travel Authorization)の申請・支払いが必要となりました(約32.5USD)。

準備と出発までの流れ

小さなきっかけだったとしても自分もアフリカに行けるかも?と思ってしまった瞬間から急に毎日が彩られるようになった、とはよく聞く話です。行きつけのカフェの珈琲、雑貨屋に並ぶエコバッグの柄、子供向け商品のキャラクター達。それらは実はみんなアフリカ由来で以前から自分の周囲に潜んでいたのだけれど単にアンテナを張れていなかっただけなのだ、ということに気付いてしまったのなら覚悟を決めてこの記事を読んでみてください。※なおこちらのセクションは拡充中につきご迷惑をおかけします。

【12~7ヶ月前】夢の現実化に向けた情報収集

憧れに過ぎなかったアフリカがついに自分の次の休暇先の候補に入って来た場合、不安を吹き飛ばすために最初にすべきことは情報収集です。それにしても一年前から?と思うかもしれませんが、マサイマラのマラセレナロッジは川渡りのシーズンであれば翌年まで埋まっていることがあったり、またナイロビの郊外にある「キリンと朝食が食べられる」邸宅ホテルもやはり一年先の予約でいっぱいの時期があったりします。遠い国ですし要望を詰め込んだ旅に仕上げるには動き出しは早ければ早いほうがいいのです。なおこの段階ならお金はまだかからないので(ネット接続、交通費くらい)いつでも中止できます。

レガシーメディアにアンテナを張る

かつては隆盛を誇ったテレビや紙の媒体(過去の遺産≒レガシー)はアフリカへの行き方こそ教えてくれないものの、野生動物に関する知識を得られるものは多数あります。NHKの「ダーウィンが来た!」では高頻度でサバンナの動物が取り上げられますし、近所の図書館に行けばアフリカ関連の書籍(興味を引くためにとんでもないタイトルのものも。。)に困ることはないでしょう。なお「地球の歩き方」シリーズの東アフリカ版は近隣5ヶ国をカバーしていますが、特にナイロビの治安の悪さについては住んでいる人間からすると誇張気味ですし、サファリ目的の旅行であれば当てはまらないことばかりなので読み飛ばしていい部分だと思います。購入をお考えならこちら。

ネットで検索する

メジャーな旅行目的地であれば予算をかけていそうなポータルサイト(様々な情報への玄関口)がすぐに見つかりますが、まだ変わり種としての印象が強いアフリカ旅行に関するコンテンツはネット上では玉石混交。辛抱強く時間をかけて本当に役立つ情報を拾い出す目を養いましょう。

説明会・オフ会に参加する

実際に足を運んで五感を通じて得る情報は21世紀でも最強です。アフリカ諸国の大使館(ケニアは目黒区に所在)が説明会やイベントを行うことがあるので、告知ページなどをブックマークしておきましょう。その意味では毎年九月のシルバーウィークに開催されるツーリズムExpoジャパン(今年は東京ビックサイト)はパンフレットの収集に最適な場となります。本当はアフリカ旅行の体験談を当人から直接聞くのがベストなのですが、そんな知人が周りにいる確率は低いはず。それでもアフリカ「経験者」達はみな自分の話を聞いてもらいたくてうずうずしているのです。もし遠い知り合いにそんな人がいたのなら万難を排して会いに行ってみましょう。写真を両手に携えて喜んで会ってくれるに違いありません。

【6~3ヶ月前】日程の具体化とパーツの購入

執筆中

【3~1ヶ月前】パスポートと荷物の準備

意外に思われるかもしれませんが、ケニアで15年に渡って旅行者の受け入れに従事していると「今回が初の海外旅行です」という人に一年に一回以上は会いました。ケースとしてはハネムーン先にケニアを選び、新婦さんの方は旅行に慣れているけど新郎さんは旅を趣味にしていなかった、というのが多かったです。パスポートが無いと日本を出発できませんし、自治体に海外用のワクチン接種証明書の発行願いも出せませんので、とにかく早めに取得しましょう!

ワクチン証明書

ケニアへ行こうとする成人は二回のワクチン接種が済んでいないといけません。また済んでいたとしても接種済みである証明は任意で取得することになっているので①自治体への申請、②ウェブ上のシステムへのアップロード、という複数のステップを踏みます。それだけで行く気が失せそうですが、作業自体は難しくないので私のレポートを参考に勇気を奮い立たせてくださいね。
≪私の体験レポートは↓≫

もっと詳しく

現時点では(2022年1月)ケニアへ向かおうとする18才以上の人はワクチン接種を二度済ませている必要があります。根拠は駐日ケニア大使館にある以下の引用です。 全てのケニアへの渡航者は、新型コロナワクチン接種証明書を保持[…]

【1週間前】お金・旅ナカ・保険

両替などの準備に加えて、もう一週間ほど早くてもいいのですが、ケニアを例として、渡航に際し求められる各種証明書の準備も開始します。なおタンザニアなど他の国の場合は多少内容が異なりますのでご注意ください。

PCR検査の予約

ケニアを目指す5才以上の人は全員が出発前にPCR検査の陰性証明を用意することになります。根拠になっているのは以下で引用元は駐日ケニア共和国大使館です。

全てのケニアへの渡航者は、経由地に関わらず、出発前の72時間以内に実施したPCR検査陰性証明書を保持していなければならない。5歳未満の者については、同措置を免除される。

日本語の陰性証明は役に立たないので、お住まいの近くにあって英文の証明書を発行できる医療機関やクリニックを事前に調べて予約しましょう。自由診療になるので費用はまちまちですがネット上だと診断書込みで35,000円くらいをよく見かけます。夏休み前などの繁忙期には予約枠が埋まることもあるようなので早めに動いてください。

検査の実施日ですが、飛行機に乗る前日の午前中をお勧めします。日本からケニアへ向かう便のほとんどは成田を夜の21時くらいに出発し、翌日の14、15時にナイロビに着きます。二国間の時差は6時間あるので(日本が進んでいる)ケニアの15時は日本の21時です。上記の原文では「72 hours before departure」となっているので逆算すると到着三日前(出発二日前)の21時に受けた検査結果でもいいような気がしますが、そんな時間に開いているクリニックはありませんので検査は前日にならざるを得ません。「最短当日お渡し」というクリーニング屋さんみたいな広告も見かけますが結果を待つ間は落ち着かないし後ほど補足しますが検査結果をネット上のシステムにアップロードしたりする作業も待っていますので、やはり前日に受けるほうが安心できるはずです。

【搭乗前日】PCR検査

クリニック受診

無事に予約が済んでいるのなら今日が検査日です。朝10時までの検査なら当日メールで結果を送付してくれるクリニックもあるみたいです。ケニアは唾液法とスワブ法のどちらも認めていますが(2021年時点)前者を希望した場合は前もって飲食を控えるなど制限があるようなので詳しくは予約したクリニックにご確認ください。私は15時に検体、翌日の昼に結果が出ました。詳細は別の投稿に譲ります。
≪私の体験レポートは↓≫

もっと詳しく

一年四ヶ月に及んだ日本での「避難生活」を終え、家族でケニアに戻ったのは2021年8月のこと。ケニア入国に際しPCR検査陰性証明書の提示はしばらく続くと思われますので、検査当日の体験談を書き留め、シェアしたいと思います。 予約[…]

【出発日】空港へ・空港にて

朝、目が覚めたら「明日にはアフリカに降り立っているのかぁ」とつぶやいてみてください。なお9月など台風の時期でしたら天気図、交通情報にも目を通しておいてください。

両替はいくらにすべき?

ケニアの通貨はケニア・シリング。おおまかに1シリングは1円くらいで推移しています。観光地のビールは1本350円くらいです。ただシリングは日本で両替できないので、アメリカ・ドルを日本で用意するのがベストです。注意点として2009年からこっちの年に発行されたドル紙幣しかお店では受け取ってもらえないので千葉銀行成田空港支店(空港で両替する場合)で受け取った際に確認してください。昔ハワイに行った時に余ったドルがタンスにあったとしてもケニアでは使えない可能性が高いです。

チェックインの流れ

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