これまで日本の入国時に求められてきた各種の書類は2023年のGWをもって不要となりました。

サファリ婚とは

我々よりも先んじてアフリカの魅力を「発見」した欧米人はサファリという言葉から冒険や野生的というだけでなくロマンチックな印象も同時に受けるようで、それは小説や映画からも伝わってきます。その一方で日本ではアフリカをあなたの愛する人と過ごす場所、二人の門出を祝う場所として捉えることのできる人はまだまだ少ないと思われます。アフリカらしい風景の中で型にはまらず自分らしいスタイルで行うセレモニーを今日からみんなで”サファリ婚”と呼ぶことにしませんか?

パターンは5つ

ケニア在住歴13年の私がこれまでの経験とコネを頼りにリサーチしたところ、結婚を控えるお二人に喜んでもらえそうなプログラムをいくつか発見しました。そのどれもが日本では目にすることのできないレベルの壮大な風景や野生動物をフィーチャーしている点では共通するものの、細かく見ていくとその内容は気軽で安価なものから周到な準備が必要なものまで様々。以下、おおまかな費用の順に紹介していきます。

♥♥♥人前式

教会婚が主流のケニアでは法的効力を持つ結婚式の準備は容易ではありません。一方で特定の宗教によらず参列者の前で愛を誓う人前式ならスタイルは自由。チャペルの代わりが地元部族の信じる聖なる木でもいいし、バージン・ロードをケニア産のバラで贅沢に飾り立ててもいいんです。こだわりの詰まったハネムーンはもちろんのこと挙式の思い出もしっかりと残したいふたりに向いているスタイルです。

  • マサイマラのムパタ・サファリ・クラブではマサイ式ウェディングが人気
  • ナイバシャ湖畔のホテルとお庭も会場になり得る
  • 費用は宿泊費別で20万円から
  • 距離と費用の面から参列者は少数になりがち、新郎新婦だけでもGood
  • ドレスは汚れ覚悟で持込もう
  • リーガル婚と異なり帰国後に日本の戸籍へ転載は不可

♥♥前撮り

披露宴よりも前にハネムーンを済ませ、当日の余興のひとつとしてふたりがサバンナに佇む姿をスライド上映したら盛り上がると思いませんか?前撮りならウェディングドレス以外にアフリカン・テイストに溢れた奇抜な衣装にもトライできます。作品のクオリティを求める場合はプロのカメラマンがマストですが自撮りなら逆に手作り感が増すでしょう。

  • マサイマラでは草原、地平線、アカシアの木々、夕陽を狙おう
  • アンボセリならキリマンジャロとのコラボを狙おう
  • 費用はカメラマンの日当次第
  • 参列者は無し、ふたりだけの濃密な時間
  • 気球に乗りながらの撮影もGood
  • 衣装は婚礼風に限らず自由にアレンジ

♥♥フォトウェディング

国内で盛大な(かつ費用のかかる)挙式を準備しない、あるいは大人数に来てもらうなんて忍びない。そんな節度あるお二人であっても結婚の記念として写真を残すことには賛成ですよね?写真だけの結婚式とも呼ばれるフォトウェディング。せっかくだから近所の写真館ではなくアフリカくらいまで突き抜けては?写真が主目的になるので衣装とロケーションには凝りたいし、カメラマンにも予算を十分振り分けよう。

  • 憧れていたロケーションにてベストな時間帯での撮影が最優先
  • 費用はカメラマンの日当次第(現地人、日本人)
  • サファリカーは撮影日だけでも借り上げて自由に使おう
  • ドレスは汚れ覚悟で持ち込むか、現地のテーラーにプリオーダーも

♥現地フォトプラン

モルディブなどのリゾート地では定番になりつつあるスタイル。サファリキャンプに常駐するカメラマンを時間単位で雇って撮影を依頼するパターンで、毎日をそこで過ごす彼らだけに撮影ポイントについては熟知。ネックはそんな宿はケニアでも少数派である点だけで、マサイマラにあっておススメできる宿を一軒以下にご紹介します↓。

  • サファリリゾートで連泊中に3~5時間だけ撮影タイムを追加
  • スタッフと配車に融通が利きやすいローシーズン(4~6月)を狙おう
  • 国立公園内での下車撮影には当局からの許可がいることも
  • 規制の緩い私営保護区なら自由度の高い撮影が可能
もっと詳しく

欧米で行うフォト・ウェディングであればエッフェル塔などの名所旧跡が撮影の舞台となり作例がインスタグラムでも見つかりますが、「サファリ婚」の場合は地平線やアカシアなどワイルドでエネルギッシュな風景がロケ地の候補となります。また日本語の情報も[…]

◊セルフフォト

最後に費用のかからない「自撮り」を充実させるヒントをご紹介。まずMyカメラを一眼レフにグレードアップさせると新婦のノリが断然違ってきます。空港に降り立ってから帰国まで自分専用の車をチャーターしている場合はドライバーさんと旅の途中からどんどん仲良くなっているはずなので思い切ってカメラマン役を頼んでみましょう。宿によっては、特に基本代金が高い場合、新婚カップル向けの無料サービスが充実しているところがあり、狙って泊まれば値段以上の満足度が得られるでしょう。

  • 撮影もヘア&メイクも全て自分で
  • 費用はカメラの新規購入代のみ、手を貸してくれた現地人にはチップを用意
  • マサイマラのオロナナではハネムーナーにワイン、ロマンチックディナー、30分のマッサージ、雨季限定で二人だけのサファリカー利用を進呈中