キリマンジャロの雄姿はそのほとんどが日の出前か日の入り前後しか拝めないため、ベッドから這い出して窓を開けたらすぐに山が見えるような部屋がベストです。アンボセリ周辺で9軒のホテルに泊まった経験を持つ私としては、この宿を推薦いたします。
お部屋は2タイプ
このエレライ・キャンプ(元はサタオ・エレライと呼ばれていた)には12棟のテントタイプに加えて5室のコテージ型の部屋がありますが、山が正面に見えるという点で今回はテントルームを取り上げます。テントと言っても基礎部分はかさ上げしてあり、寝室エリアは布地でおおわれているものの、バスルームはコンクリート造りです。
室内は広くてスーツケースも余裕で広げられます。窓の部分は布で覆われているので、日中など風を通したり光を取り込みたいときは自分でロールアップして開けます。一方、前述のコテージルームはドアと窓があり、室内は狭めです。
マウンテンビュー
テントルームの入り口にはデッキがあり、そこからキリマンジャロがどーん!と見えます。特筆すべきは自分と山との間に人工物が全く見えず(2019年時点で)、目線も低いので迫力がある点です。他のロッジでは周囲の発展に伴って視界に電線が入り込んだり、高台から見下ろすようになっているところもあります。
エレライは私営保護区にあるのでサファリカーの往来も少なく静かな点もポイントです。また、トイレ中も山が見えるように、正面に小窓が設けられています。思わず長居してしまいそうですね。
食事も魅力
コテージルームの宿泊客もレストランエリアからはキリマンジャロが見えるため、心配はいりません。水がサバンナに流れ落ちるように見えるインフィニティプールもあります。食事は味付けが良くて、毎回楽しみにしていました。シェフはトレーニングを積んだマサイ族と聞いて、さらに驚きました。
滞在中にぜひ参加して欲しいのは、キリマンジャロを眺めながら焚火を囲んでのカクテルタイムです(現地ではサンダウナーと呼びます)。この日はダワと呼ばれる地元のカクテルから、最後はスパークリングワインまで出してもらいました。焚火も私営保護区ならではの演出です(公園の中では禁止なので)。
まとめ
滞在中、共有エリアから見える水飲み場にゾウとチーターがやって来て、ワイルドさを実感しました。湧き水と湿地が広がるアンボセリ国立公園には日帰りで出かけることにして、他の時間はエレライでゆったり過ごす。そんなプランはいかがでしょう。注意点もあるのでお気軽にご相談ください。
Was there on 2019-03-02