数千羽．
長さ５０キロ、北端はケニアとの国境と接するくらい大きい湖なので我々が散策するエリアは南端のほんのひとにぎりです。それでもレッサーフラミンゴが数多く見られました。湖の中心にどのくらい集まっているかはヘリコプターを飛ばして空から眺めない限りわからないでしょう。ケニアの湖と違って山や丘に囲まれていないので写真を撮ると水平線全部がフラミンゴになる点で優れています。
この日は幸い曇り空で恐れていたほど暑くはなりませんでした。実は最近ブームになっているウユニ湖と同じような鏡面反射の写真を撮るのも目的にしていたのですが快晴でイワシ雲が出ない限り難しそうでした。ボリビアより近いしフラミンゴがいる！と宣伝しようと思っていたんですけどね。
唯一の繁殖地．
フラミンゴは極端な偏食家ですが、子孫の増やし方も異常です。野犬やハイエナが近づけないような湖の深部に何千羽と集まり、一斉に産卵をし、巣といったらクチバシで泥を寄せ集めて土手まで作るのですから。卵は一度に一個しか産まないし、環境が整わなければ数年も平気で繁殖せずに過ごすそうです。今回はガイドと３０分くらい歩いて巣の名残を見に行きました。たぶん数年前ここは湖水もあり適した場所だったのでしょうが今は干上がって使うのをやめたのでしょう。
神の山．
ナトロンは国立公園ではなくマサイが管理する土地で、近くにはプチ富士山のようなオル・ドイニョ・レンガイ山があります。彼らの言語で「神の山」と名づけられた理由はもちろん噴煙や溶岩を頻繁に噴出する活火山だからです。山頂付近に見える白い筋は氷河ではなくてマグマの流れた跡なのです。
この火山は炭酸塩岩と呼ばれる特殊なマグマを噴出している点で地球上で唯一の場所だそうです。普通は地中の奥深くにあって地表には到達しないそうで、火星とかにはあるらしいです。またもやタンザニアの中に世界一を見つけてしまいました。登り１０時間、下り３時間で山頂の低温マグマが噴出す場所まで登山もできるので興味のある方はお問い合わせください。
Was there on 2014-09-30
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