ケニア入国に際し、ビザの代わりに電子渡航認証(eTA:Electronic Travel Authorization)の申請・支払いが必要となりました(約32.5USD)。

雨のアンボセリ三日間

クリスマス以来降り続いた大雨の影響で飛行場が閉鎖されたり道路が冠水したり良いニュースの無いアンボセリ。二月の観光シーズンの到来前に現地を視察して参りました。

大雨による影響

金曜の昼過ぎに会社を出た「鉄人」は同行者をピックアップした後、モンバサ・ロードへ入ったまでは良かったのですが途中で事故渋滞に巻き込まれてしまいました。日没後にライオンの棲むエリアを走行するのは心臓に悪いですね。結局、今回二泊することになる公園外のサタオ・ロッジに着いたのは夕食が片付けられる間際の八時半。雇われマネージャーであるイギリス系ケニア人夫妻に急かされながらディナーを終え、レセプションから一番近い7号室でやっと一息つきました。ちなみにこのお部屋は入口までスロープが作ってあり、車椅子の方でもアクセスしやすいように設計されているそうです。翌朝はご飯の途中でゾウのお爺さんが水飲み場に現れ、車に乗らずに折りたたみ椅子から楽しむ「居ながらサファリ」を楽しむことができました。

湿原が水没して巨大な湖が出現

roads submerged
一部冠水した公園内の道路

朝食後、お弁当を携えて公園ゲートへ向かいました。12/29には大雨により水没してしまったこのキマナ・ゲートですが、今回は目立った被害は目にしませんでした。公園内をしばらく進み、通行不可能になっている区間を避けながらオルトカイ・ロッジに差し掛かると道路がこんな状態になっていました。国立公園事務所のみなさんが堤防と盛り土による応急処置を試みた痕跡はあるものの、その道路さえ水に飲み込まれていました。こんな場所にはライオンどころかゾウも寄り付かないでしょう。

祝!滑走路が復活

amboseli airstrip

水中はドライブできませんので来た道を引き返し、セレナ・ロッジの辺りまで南下した後、トーチリス・キャンプをかすめつつ時計回りにぐるっと移動し、ようやく辿り着いた滑走路。ここもおととしの関空みたいに滑走路が冠水してしまいしばらく閉鎖されていましたが、めでたく昨日(1月23日付)再開にこぎつけました。見てのとおり、国立公園としては珍しくアスファルトのランウェイを持っています。ここが閉鎖中は遥か遠くにあるオルドニョという飛行場を使っていたのですが、そこまでの道路も最悪だったのでこれで一安心です。

肝心の動物はいるのか?

クチバシ全体が小豆色なのがコフラミンゴ
浸水していないエリアに集まっていたゾウの家族とアマサギ

キリマンジャロの雄姿はいつも通りそこにありますが、今回の異常気象がサファリ中に見られる動物に対して与える影響は気になるところ。まずフラミンゴが、以前も飛来してはいましたが、昔の数倍も来ていてその数はナクル湖のそれよりも多いほどです。餌となるプランクトンも豊富らしく熱心に採餌していました。ゾウは水辺には寄り付いていない感じでしたが、トーチリスなど標高の高いエリアでは多数見られたので時間をかければゾウには会えると思われます。

チーターに遭遇

cheetah and erand

たまたまだと思いますが、公園の東端に位置するキマナ・ゲート付近で二頭のチーターに遭遇しました。アンボセリは幾度となく訪れていますがチーターを見たのは今回が二度目なので、珍しいケースであることは確かです。10時頃にこの兄弟が枯れ木に登って運動したりしているのを見た時はかなり遠くだったので写真も撮らずにスルーしてしまいました。7時間後に同じ場所を通るとまだそこにいて、今後は道路を横切りそうな雰囲気を出していたのでドライバーさんに先回りしてもらった結果、近くで写真が取れました。曇天で涼しい日にはチーターも体力を消耗せずに活動的なのかもしれません。

まとめ

公園内だけではなく自分のロッジに辿り着くまでの道路も一晩雨が降ればぐちゃぐちゃになります。いつも通れる道路が使えないので迂回路を使ったり動物が散らばっていたりするので普段よりもサファリの時間を長めに確保するなど工夫をしないと期待外れの滞在になる恐れもあります。一方でレアな動物に会えることもあるので、サファリって奥深いなと改めて思った次第です。

  • Was there on 2020-01-24