今やアンボセリを訪れる際のメインの入り口になったキマナゲートに最も近い宿であるキリマサファリキャンプ。コロナ後としては初めて宿泊した際のレポートです。
ゲートまで徒歩5分
東アフリカ最大の経済大国だけあって、ケニア国内の地方へ延びる道路網はどんどん発達・改善しています。アンボセリへ向かう道路も例にもれず、コロナ後にはメインの公園ゲートまでの道路が完全舗装化されました。でもアクセスが良くなったとは言え、せっかくのサファリ旅行では少しでも早く動物探しをスタートしたいのが心情です。その点、このキリマサファリキャンプはゲートのわずかに外にあるため、いろんな税金を節約しつつも公園まで至近といういいとこどりの宿と言えます。
山の見え方
アンボセリ周辺にはキリマンジャロが見えると宣伝する宿が数多くありますが、どこからどんな風に見えるかは実際に行ってみないと分からないものです。また、電線が敷設されたり道路が開通したり周辺環境の変化も激しいため、定期的にチェックが必要です。この宿は広い敷地の中にテント風の部屋とコテージ風の宿泊棟が点在していて、木々もまばらなことから天候が許せばどこからでも山の姿を拝むことができます。
特筆すべきはレストランの屋上3階部分にある展望タワーで、360度の遮るもののない風景が楽しめるようになっています。この日の日の出は6時45分予定だったので、ロビーに置かれた無料のコーヒーを片手に最上階で朝日を待ちました。前日はキリマンジャロ全体が雲に隠れて一度も山頂が見えませんでしたが、この日は朝から昼過ぎまでずっと見えました。こういう時のほうがありがたみが増しますね。
客室設備
15年前のオープン時から室内設備や調度品は同じレベルに保たれていると今回感じました。シャワーブースも広く、水洗トイレも清潔で、洗面台はダブルシンクですから忙しい朝も余裕で身支度ができます。食事は大きなレストランでバイキングが提供されます。訪問前にあるドライバーからまずいというコメントを聞いていたため不安だった味付けも、行ってみると全く大丈夫で安心しました。
国立公園へのペットボトルの持ち込みを禁止する施策が発表されて以来、室内の飲料水をリフィルタイプに切り替えた宿は多く、キリマサファリキャンプもその一つです。将来的にはアンボセリを国から地方自治体に払い下げる案も出ていて、そうなると過度な開発が心配ではありますが、きっとこの宿は立地の良さを活用しながら生き残っていくことでしょう。
※2025年の参考価格:1部屋3食つき440ドル
Was there on 2025-2-16