ケニア入国に際し、ビザの代わりに電子渡航認証(eTA:Electronic Travel Authorization)の申請・支払いが必要となりました(約32.5USD)。

【体験談】渡航前のPCR陰性証明

一年四ヶ月に及んだ日本での「避難生活」を終え、家族でケニアに戻ったのは2021年8月のこと。ケニア入国に際しPCR検査陰性証明書の提示はしばらく続くと思われますので、検査当日の体験談を書き留め、シェアしたいと思います。

予約は電話で

当時(2021年8月)、日本でもデルタ株のせいで一日の陽性者の最高数を記録するなど先行きはまだまだ不透明でした。ケニア行きのルートは成田発に限られるものの3パターンが考えられましたが乗り継ぎの短さからドバイ経由のエミレーツ航空を予約しました。PCRについては少し甘く考えていた部分があり、希望の検査日の前日にターミナル駅の周辺にある医療機関をネットで調べて電話したところ、どこも予約枠が埋まっていました。厚労省に検査機関の一覧や、まして評判やランクづけなどするわけもなく、情報は全てグーグル「様」のお告げに従い、あとはホームページの洗練度とか勘に頼りました。

その結果、港区にある三田国際ビルクリニックが悪くなさそうだったので電話をかけて①ケニアが求める英文証明を出せること、②検査方法が唾液またはスワブであること、③結果はメールで受け取れること、の以上を確認してから予約を入れました。費用は診断書発行手数料込みで35,000円でした。アメックスはダメですがVisaカードによる決済も可能でした。

検査当日

実際に足を運んでみると3つの駅からアクセス可能と言われたもののどこからも遠く、真夏の日差しもきつく、着いた頃にはへとへとでした。エレベーターでクリニックに上がると受付の女性は親切でした。名前の確認の為なのか、パスポートの顔写真のページのコピーを提出し、問診票を書いてから観察していると人間ドックや検診の為に来院している人が多く、特別な対応は受けませんでした。名前を呼ばれてイスだけの診察室に入り、若い男性に鼻腔をぬぐってもらいました。幸いくしゃみは出ませんでした。結果報告は来院以外にもメールで受け取れるのでその旨を伝え、医院のパソコンからテストメールを送って確認するなどしてから終了、窓口での支払いに移りました。全部で30分以内だったと思います。お疲れ様とか、危険なケニアで頑張ってください、など余計な会話は一切なく淡々としたものでした。

証明書を自らデジタル認証する

結果は期待していたとおり陰性で、言われていたように翌日のお昼にメールのPDF添付で届きました。ケニアの空港到着時に白衣を着た保健省のスタッフに提示することになるのでまずはPDFから紙にプリントしましょう。これをケニア行きの荷物の中に入れておしまい、というわけには行かず、日本が恥ずかしながら陰性証明のデジタル化の枠組みに入っていない為、旅行者自らがポチポチやってシステム上にアップロードするという不安いっぱいの作業が残されています。

システム自体は国連が運営しているので詐欺とか漏洩などはありません。日本語で以下のページに手順が書いてあるので落ち着いて作業を続けてください。
http://www.kenyarep-jp.com/news/21/210114.html
7の「TTコードが発行される」まで進むとQRコードが出てきます。PCに保存した後、ケニアの空港で読み取られる可能性があるので紙に印刷して携行しましょう。同時にスマホの画面にもすぐに出せるようにコードを転送、保存しておいてください。

これでケニア渡航前に準備する書類のひとつ「PCR検査陰性証明書」については完了となります。その他にワクチン接種証明、電子ビザ、保健省が行う健康調査票とQRコード、追跡アプリのインストール、など多岐に渡ります。体験談は追って投稿予定です。