ケニア入国に際し、ビザの代わりに電子渡航認証(eTA:Electronic Travel Authorization)の申請・支払いが必要となりました(約32.5USD)。

食レポ@マサイマラ

自己チューと呼ばないで.

ライオンの食事シーンを一言で表すなら「無秩序」。オトナメスは普段の仲の良さを放り捨てて1グラムでも多くの肉をお腹に収めようと激しいうなり声を上げます。一歳以下の子供も例外ではなくこっそり近づくのがバレるとあのでかい手でひっぱたかれます。その時爪は引っ込んでいることを祈ります。この点で子供に餌を持ち帰るリカオンとは異なるのですが、でもライオンを非情な生き物と呼ぶのは間違いです。重要なのはなぜああいう行動が進化して現代まで引き継がれているのかについて考えることなのです。

大人ファースト.

満腹になったオトナは獲物のそばを離れて急に興味を失ったように振舞います。肉が残っていれば子供の出番となります。さらに獲物が十分に大きい場合は障害を抱える個体や血縁でも無いのに迷い込んできた個体が残飯にありつく様子を傍観することもあるそうです。この様子を人間が傍から「寛容さ」と呼ぶのは自由ですが、ライオンが意識していなくても進化しうる行動です。

LOVEライオン.

生後数ヶ月の赤ちゃんは食事中にうろうろしたりちょっかいを出してもオトナには怒られません。ジャッカルが獲物に近づくこともオトナは許します。極端な飢餓が訪れた場合でもオトナは我が子に餌を分け与えるようなことはせず、群れから最初に脱落するのは体力の無い子供達です。ライオンさんの社会を一瞬でも覗くとどんどん興味が沸いてきて尽きることがないように感じます。さぁ、次はあなたの番では?


Was there on 2018-05-13